請求システムのリニューアル

旅行サービス関連企業(以下、クライアント企業)が自社開発した現行の請求システムを新たなに構築したプラットフォーム上に移行した。同時に、サブシステムの統合と、改善が望まれていた機能を実装した。

プロジェクト背景

クライアント企業では、社内リソース数名により独自に請求システムを開発、保守、運用を続けてきた。昨今、社内リソースが不足していることや、システム機能により異なる仕組み・言語で構築されていることから、機能拡張等の保守を継続することが限界にきていた。このような状況下において、現行システムを刷新し、運用保守を外部に委託することを検討していた。

プロセス

一部のシステム機能について仕様に関する文書がない、あるいは不足しており、ソースコードを元に分析、理解を進めた。

現行システムは複数のシステム(サブシステム)から構成されていたが、これらを統合した新システムをクラウド上に構築し、また、現行機能を移行するだけでなく、長年懸案であった一部システム機能の改善・拡張も同時に行った。

本プロジェクトでは、日本とインドの2拠点のメンバーからなるプロジェクトチーム体制を組み、プロジェクトを推進した。日本側においてはクライアント企業と現行システムの仕様や、改善機能の確認・詳細化等、クライアントコミュニケーションを実施する一方、インド側の開発チームと連携をとり設計・プログラミング・テスト等のオフショア開発を進めた。

結果

.NetやPHPのソースコードを元に現行システム機能を分析、理解することは容易なことではなかった。クライアント企業から丁寧な説明をもらいながら、地道にソースコードからシステム機能の理解を進めた。ある程度の理解が進んだプロジェクトの後半からはペースがあがり始め、当初のスケジュールを延長することとなったが、現行システムの統合と、最重要であるいくつかのシステム機能の改善し実装にこぎつけた。

クライアント企業からの担当者から、社内で3年以上解決に至らなかったあるシステム機能の課題を解決することができた、とコメントをいただいた。また、プロジェクトの後半ではあるが、仕様・要望について対等に議論できるようになり、懸念点等の気づきや意見をもらえるようになった、と評価をいただいた。

旧システムと異なり、新システムの運用保守や機能強化はJP東京が行っている。

JP東京の差別化要因

JP東京は、グローバルに拠点を有し、プロジェクトの性質や内容に応じて、迅速にプロジェクト体制を変更することは容易であり、プロジェクトに求められる要求に対して、グローバルチームの中から最適なチームを編成するようにしている。

例えば、本プロジェクトの最初のフェーズにおいてはインドオフショア開発を進めたが、継続中の現フェーズにおいては最適なプロジェクト体制は日本一か所がベストと考え、体制を変更した。