Microsoft Power Platform の導入と運用支援

JP東京は、最大手総合電機メーカー企業におけるMicrosoft Power Platform(*)の導入と運用を支援した

JP東京は、最大手総合電機メーカー企業(以下、クライアント企業)におけるMicrosoft Power Platform(*)の導入と運用を支援した。


出典: 環境の概要 - Power Platform | Microsoft Learn

プロジェクトの背景

クライアント企業は数百社を有するグループ企業で、Microsoftテナント内に多種多様な要求を持つグループ会社の利用者を含んでいる。 Power Platformの導入当初は1つのPower Platform既定環境(Default Environment)で各会社のアプリケーション/フロー等を運用していたが、各会社に必要なソリューションの特徴やストレージリソース量の違いもあり、テナント全体を一元運用しつつ、Power Platform 環境をコンテナとして会社単位の自主的な運用に誘導することが望まれていた。

支援工程

JP東京は、以下の面で支援した。

  1. 各Power Platformソリューションに必要なライセンスの調査(ライセンスガイドの精査)
  2. 各Power Platformソリューションの機能と導入運用方法の調査(製品ドキュメントの精査)
  3. Power Platform環境を作成する手順の策定
  4. 各環境に割り当てるアドオンリソースを管理する手法の策定
  5. Power Platform 環境の導入面と運用面の課題抽出と、クライアント企業を代行したMicrosoft社への質問の投稿と回答の吟味

支援成果

Microsoftテナント内に各会社に必要なソリューションを含む複数のPower Platform環境を作成し、安定して運用している。また、保有ライセンスとリソースの使用状況を月次監視し健全なリソース状態であることを検証している。

洞察と推奨

Microsoft社標準提供のPower Platform管理センターでは、リソース管理情報の分解能が不足している面がある。それらを補完できるMicrosoftのコミュニティツール(Power Platform CoE Starter Kitと呼ぶ)のインベントリ機能(Power Platform環境/アプリ/フロー/コネクタ/ボット等の詳細情報を収集)も適用し、よりきめ細かなリソース監視が有効であることを検証した。 同ツールの機能は将来Power Platform管理センターに吸収されることを期待するが、現時点では同ツールを併用することを推奨する。

JP東京の差別化要因

以上の調査・導入・運用支援において、JP東京は以下の面で貢献できたと考える。

  1. Microsoft社ドキュメントの精査による要件と課題の抽出
  2. ITプラットフォームとコンテナ技術に関する豊富な経験知識による適切な課題の抽出
  3. ITベンダに対する熟練した技術エスカレーション作法による的確な質問の投稿と回答の吟味


*:Microsoft Power Platformとは、効率的で柔軟なソリューションを簡単に作成するローコードツール(PowerApps, Power Automate, Power Virtual Agents等)を利用できる拡張可能なプラットフォームである。.

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